SONYの純正広角レンズFE 24mm F2.8 G(SEL24F28G)。
隣に座るパートナーや、触れているほど近い距離にいる子どもを撮りたくて購入し、そろそろ1年が経過します。今でも、お散歩レンズや荷物を軽くしたい旅行レンズとして、気軽にカメラを持ち出す時のよき相棒なこのレンズ。
購入を決めた理由や、作例などをまとめていきますね。
- FE 24mm F2.8 G(SEL24F28G)が気になっている人
- 上記の作例が見たい人
- 広角レンズのメリットを知りたい人
購入理由
子どもや家族を近くから撮れるレンズを求めて
このレンズを購入する前は、Batis 40mmを最初のレンズとしてひとつだけ持っていました。これもすごくすごく良いレンズなんですが、近くにいる娘を撮影しようとするとすこし画角が狭い……!
とはいえ、まだまだ小さい娘とは、手を伸ばせば触れる範囲以上離れるわけにも行かず、(そもそもママにべったりだし、)近くても撮れるレンズがほしくて広角レンズを探しはじめました。
と同時に、合わせて気になっていたのがコンデジの存在。GRなどのポケットに入るサイズ感の軽くて写りの良いカメラも欲しいなと思っていたので、合わせて検討していくことにしました。
そして広角×寄れる×コンパクトを目的に、候補に上がってきたのがこのあたり。
- TAMRON 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2
- SONY FE 24mm F2.8 G(SEL24F28G)
- RICOH GR III
ちなみにズームレンズ周りは「コンパクト」からは外れるので最初から候補に入れませんでした!
気になっていた点である「広角」「寄れる」「コンパクト」を中心にスペックや値段比較をしていきます。
スペック/メーカー名 | TAMRON | SONY | RICOH |
---|---|---|---|
焦点距離(35mm換算) | 24mm | 24mm | 約28mm |
最短撮影距離 | 0.12m | 0.18m(MF時) | 約0.06m(マクロモード) |
最大撮影倍率 | 0.5倍 | 0.19倍(MF時) | 0.35倍 |
重量 | 215g(レンズのみ) | 約162g(レンズのみ) | 約257g |
値段(2023.1.10現在 マップカメラ参考) | ¥37,620 | ¥74,250 | ¥111.375 |
センサーサイズ | 35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ | APS-Cサイズ |
スペックや値段を比較をしてみて「TAMRON」がよさそうと思い、実機の確認に家電量販店へ。
そこで試してみて思ったのは「AFおそい…!」という感想でした😂
スペック比較だけではわからない純正レンズのよさ
私が撮影したかったのは「子ども」。言わずもがなじっとなんてしていません。
TAMRONのレンズは価格も、軽さも、ハーフマクロで撮れる撮影倍率もとてもよかったのですが、サードパーティ製だからかAFは遅めだと感じました。静物を撮ったり、大人のモデルさんを撮るのには問題ないかもしれませんが、子どもを撮るには厳しいのでは。
対してSONYの純正レンズはやっぱりAFがとっても速い。見逃したくない一瞬を、しっかり切り取ってくれます。また、「Gレンズ」の名が付いているだけあり、写りも申し分ないです。さらには絞りリングが付いている点や、フォーカスボタンに機能割当ができる点も魅力だと認識。
ということで、実機を触った上で、AFの速さやボタン機能の面でSONYのFE 24mm F2.8 Gに決めました。
FE 24mm F2.8 G作例
ここからは実際の作例をいくつか。
ちなみに先日のディズニーレポートはほぼこちらのレンズの写真なので、気になる方はこちらもご参考まで。
使ってみてよかったところ
とにかく小さくて軽いのに、写りがいい
一番の魅力はとにかく小さくて軽いところ。荷物が多いときも、「これくらいなら持っていこうかな」と思えるし、1日中持ち歩いていても肩や首が疲れにくいです。
それでいてフルサイズセンサーで撮れるので、やはりスマホで撮影した写真とは全然違う。「持っていってよかった!」と思わせてくれる写真が残せます。
ちなみに:F値2.8は気にならないか?
個人的に全くF値は気にならないです!外撮影メインなのもあり、光量も気になりません。
被写体が子どもや風景メインなため、ピントがシビアすぎると失敗写真も増えてしまいますし、広角レンズにそこまでボケを求めていないのでF2.8で十分だなあと思っています👍(とはいえGMのF1.4も気になりますが……!ね……!)
フォーカスが爆速
フォーカスの速さは純正レンズだけあってさすがです。本体の性能を最大限引き出す純正さんです。
子どもの顔にもピタッとピントがあってくれるので、チャンスを逃しません。適当にパシャパシャ撮っていてもいい写真が残っているので嬉しい。
Gレンズの所有欲と、絞りリングやボタンの便利さ
Gレンズとだけあって、やっぱり所有欲を満たしてくれます。カッコいいよGマーク……。
また、絞りリングが付いているのも個人的に嬉しいポイント。フィルムカメラも好きなので、このリングをカチカチと回すのが心地よいです。
あとめちゃくちゃ便利なのがフォーカスホールドボタン。私が使用しているα7Cはコンパクト故に本体のボタン数が少なかったり、操作性が少し悪いのですが、レンズ側にボタンを増やしてよく使う機能を割り当てることでスムーズな撮影ができるところがお気に入りです。
イマイチだと思うところ
他と比べて値段は高い
サードパーティのレンズと比べるとやっぱり高いです。すぐにポンっとは買えないかも。私も買う時めちゃくちゃ作例を調べました……(笑)。
旅行やお出かけのお散歩レンズにぴったり、と思いつつ、お散歩レンズにするにはちょっと高価すぎるのではとも思います。フォーカススピード気にならなければタムロンのほうがぴったりだなあとは思います。
単焦点へのもどかしさもやっぱり
そもそも単焦点を探して購入したのにこんなことを言うのはアレですが、単焦点ゆえのもどかしさはあります。「もう少し寄れたら…」と思うシーンももちろん多い。軽さを優先しているので我慢はしなくちゃなんですけど。
最近発売されたTMARONの「20-40mm F/2.8 Di III VXD」は365gとズームレンズにしては比較的軽く、40mmまでカバーしてくれるので旅行レンズに良さそうです……!こちらも使ってみたいなあ。
まとめ
FE 24mm F2.8 Gは、「いつでも使える万能レンズ」ではないですが、「気軽に持ち出せてフルサイズの良さも感じられる名脇役レンズ」だと思っています。荷物を重たくしたくない、できるだけ疲労感少なくカメラを持ち出したいという時には自然と手が伸びてしまう手持ちレンズになりました。
広角だからこそ、子どもや家族のそばで雰囲気を残せるのはめちゃくちゃメリット。お出かけ時に「写真を撮るための時間」を作らなくても、その場にいながら大切な人の表情を残せます。
写りも、コンパクトさも、大好きなレンズ。カメラで気軽に日常を残すのにうってつけ。もっと気軽な存在にしたいなあという方にはおすすめです。